卒業生の近況

第2回-2 大井 基功 氏 (15期生、昭和55年卒業)

「後輩へ一言」

 こんにちは、昨年から理事に就任致しました15期の大井と申します。
 FT総会には時々出席しておりましたが、理事としての仕事は分かっておらず先輩理事の方にはご迷惑をお掛けいたしておりますが、暖かく見守って頂いております。
 出身研究室は第1研究室で齋藤義蔵教授です。三軒茶屋に有った加工室(現在の食品加工実習センター)でハムやソーセージ、缶詰等の製造や検査をしていた事は良い思い出となっています。
 今は、大学時代の研究とはまったく違うとまったく違う、ソフトウェア開発を行っている会社で管理部の仕事をしています。入社当事は金融系(銀行や電電公社の料金等)のソフトウェア開発の仕事をしていました。なぜ大学時代とまったく違う仕事に就いたのかは、友人の「コンピューターって面白いよ。これからは何でもコンピューターで出来るよ」というはなしから、「コンピューターをとりあえず見たい」と思い今の会社に入社して現在に至っています。
 まったく畑の違う職業についていますが、どんな仕事でも本質は変わらないのではないでしょうか?それは大学時代の勉強や実験、また、加工室での製造や検査で追われた日々が役にたっていると感じられるからです。仕事を行っていく上で必要な事は、学生時代に身につけた「目的意識」「手順」「スケジュール管理」はどんな事でも変わらないと思えるからです。
 あるセミナーで「2番目に得意な事を仕事に持つと良い」という話を聞きました。得意な事が1つしかない人がそれを仕事にしてしまうと、それだけで勝負をしなければならなくなります。その仕事についている人は大体がその技術や能力が得意な人が多いので、一芸で勝負をしてトップに立つことは大変なことです。しかし、2足のわらじではありませんが、2番目に得意な事を職業にすれば他にも得意技があるので差別化が図りやすく、オンリーワンのキャリアが築く事が出来ます。また、多角的な考え方や見方も出来る可能性があります。
 この勉強は将来何に役立つのかを考えるより知識を蓄える機会がある事に感謝し、単位取得の為に勉強をするのではなく、学生時代のライフワークとして勉強をしてみる事のほうが楽しいのではないでしょうか。 OBやOGの方と話す機会は少ないかもしれませんが、いろいろな人と話しをすると「10人十色」ではありませんが、いろいろな考え方や意見が聞ける機会となると思います。是非、みなさんからも機会を作ってみてください。
 取り留めの無い話となりましたが、みなさんの何かの役にたてば幸いです。

  
  
  
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