卒業生の近況

第1回 栢英彦 氏 (1期生、昭和41年卒業)

 45期卒業生を仲間に迎えることになりました。卒業時の、期待に夢を膨らませ社会に出向く喜びの頃を思い出しました。時代は変わっても、就職活動は不安いっぱいでした。
4年次6月からが就職活動でした。学科の先輩はいません。学校推薦が、企業訪問の第一条件でした。大学の推薦状は一人一枚で、複数の企業訪問には親や親戚、知人の紹介を得ることも重要でした。教授から就職試験に臨むため、論文や面接の指導を受けました。詰襟の学生服が企業訪問のユニホームでした。昭和40年は不況期で、食品関係への就職は厳しい状況でした。夏休み前に早々と就職決定した友人は羨ましかったです。一次、二次、三次と試験参加者が減り、緊張感の連続でした。9月中旬に内定の報告を受け、両親や教授には安堵していただきました。
 講義や実験実習を受けながら、卒論を仕上げる課程は大変でしたが、その苦労は、現在も幅広く活かすことが出来ています。

(2010年4月27日)

  
  
  
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